1: 名無しのがるび 2020/05/05(火) 05:57:03
「10万円弱の年金、あとは近くの雑貨店でアルバイトをして、月に15万円くらいが1ヶ月の収入でした。息子に使うのは、そこから大体5万円程度でしょうか。携帯代やネット代も私が支払っておりましたので」
千葉県在住の中田晴美さん(仮名・70代)は、間も無くアラフォーの息子と二人暮らし。先立った夫が残してくれた自宅があり、幸いにして住むところには困らないため、少ない収入で何とかやりくりし生活してきたと話す。
息子は30代前半の時に勤めていた会社でパワハラやいじめを受け、精神を病んで退職。それ以降、10年近く自室に引きこもる生活を送っている。
「将来に対する不安は、それはもう凄まじいものがありました。私が死ぬ時、あの子も一緒に殺そうかとか……。コロナウイルスのせいで、3月から雑貨店のアルバイトに入れなくなることがわかると、本当に死を考えました。
休業手当とか補償とかテレビや新聞で色々いってますけど、正直よくわからないし、もらうために動く気力もない。息子にも“これ以上無理かもしれない”と手紙を書き、覚悟を決めようとしていました」(中田さん)その数日後、中田さんが思いもよらなかったことが起きる。朝起きると、中田さんの枕元に、息子からの書き置きが残されていたのだ。会話が無くなって数年。そこには「迷惑をかけてごめん、心を入れ替える」とだけ記されていた。
「急に部屋の掃除をし出して、伸びきった髪も坊主頭にして、パソコンを使って“休業手当”に関することも調べてくれました。この非常事態でやっと、自分が置かれている現実に気がついてくれたのかもしれません。
私のためなのか、自分のためなのかなんてどうでもいいんです。やっと息子がやる気を出してくれたから」(中田さん)
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