1: 名無しのがるび 2020/04/23(Thu) 09:32:23
「一斉休校になってから、ママ友グループのLINEが1日180通、下手したら200通を超える日も」
こう語るのは、高2の息子を持つ女性だ。皆パート勤務で、定期的に「ママランチ」を開き、3~4時間はしゃべり倒してきた間柄。LINE急増には切なる理由があった。朝から晩まで家に子どもがいるなんて、これまでなかったこと。長期休みも、子どもは部活や友達と遊びに行ったり、家にいないものだった。
それが一変、何もしない息子が目の前に。「うちの子、ずーっと寝てる」「うちも」「ソファに寝っ転がって、一日中ゲーム。椅子に座るとか、頭が縦になることがない」「スマホ廃人」「このまま学校に行けなくなるかも」……。
ママたちはLINEに、息子のストレスをぶつけ合う。なぜなら、息子に直接言えないから。
「もし明日学校があるなら、その時に気分転換できるから、『ゲームやめなよ』と注意して言い合える。でも、ずっといるから怖くてケンカできない。息子の写真を撮って、『今の息子、これー』ってLINEで送るんです。すぐに『おんなじー』と返ってきて、ホッとしたりするんです」
ここに、テレワークの夫も加わった。「ダンナがいると、それだけでイライラ」「めっちゃ、しんどい」「今日もいる」「うちは出て行った」「いいなあ」……。
女性は突然、家の中に居場所がなくなった。
「夫はリビングでずっと電話会議をしている。私はやることが何もなくなった。掃除したいのに、夫がいるからできない。毎日3食作るって、どんなにしんどいか。今まではママたちとおしゃべりしてきたけど、それもできなくなって」
子どもや夫への鬱憤をLINEに込める。そうすれば息子に文句を言わなくて済むし、夫にカチンときても黙っていられるから。
「ママ友とは、いたわり合っているんです。仕事から帰ったら『お疲れさま』って言ってもらえる。『えらいね』『がんばったね』『気をつけてね』って。これって、家族では成り立たない会話です。そんなこと、一度も言われたことがない」
息子が口を開くのは、「今日のごはん、何?」だけ。だからママたちは、降って湧いた未曽有のコロナ禍を、LINEで生き延びる。「がんばったよねー、あたしたち」「そうだね!」と。そして、お互いの息子のことをちょっとだけ褒め合うのだ。
「いいとこあるじゃん」「優しいじゃん」「そっか、ウチの子、優しいのか」――こう思い直し、今日も、ため息の朝ごはん作りから始めるのだ。
4/23(木) 9:26配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200423-00000015-nkgendai-life
続きを読む...
0 件のコメント:
コメントを投稿